medisere メディセレ 川井 児島

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第99回国家試験総評

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【難易度】★:低、★★:中、★★★:高

必須問題

必須問題 出題数 90 予想
平均点
72 過去問
再出題
0 難易度

【物理・化学・生物】
基本的内容を問うものが多く、必須問題としては妥当なレベルである。「物理」については、公式に関する内容や、測定法に関する特徴を問うものが中心であった。「化学」については、医薬品に含まれる基本骨格や、立体化学の定義、有機反応の分類など、化学の基礎となる内容を問うものが中心であり、得点しやすいと思われる。「生物」については、一部イラストの問題など、応用問題も見受けられた。
【衛生】
基本的な知識を問うものが多い。
【薬理】
従来は理論問題で出題されていた選択肢の文章が長い問題が見受けられた。また、新出題の薬物が多く、過去問のみを勉強した学生にとっては難しかったと思われる。ただし、既出薬物を把握していれば、解答を導き出せるような選択肢であったため、より確かな知識が要求される傾向にある。従来ほど得点源にはならず、正答率は下がると予想される。
【薬剤】
基本的な知識を問うものが多い。
【治療】
基本的な知識を問うものが多い。
【法規】
難易度は比較的低く、一部(問79)が新傾向問題であるが、過去問の内容理解で十分に対応できるものが多かった。
【実務】
基本的な設問が多く、過去問をしっかり解いていれば十分に対応は可能である。ただし、中には難解な問題(2題)があったため注意が必要である。

 

一般問題(薬学理論問題)

物理 出題数 10 予想
平均点
7 過去問
再出題
1 難易度

非常に難易度の高い問題が多く出題された第98回の内容に比べ、妥当なレベルの設問が多い。従来から出題の多い反応速度(問93)、界面張力(問94)、クロマトグラフィー(問97)や電気泳動(問98)など、正答を導きやすい問題が散見された。また、10題中、定性試験・定量試験に関する問題が2問(問96、問99)存在するといった偏りがあった。

化学 出題数 10 予想
平均点
5 過去問
再出題
0 難易度 ★★

従来から出題されている立体化学や有機反応、芳香族性に関する設問があり、十分に過去問演習を行っていれば得点できると思われる(問101〜104)。医薬品や生体成分の立体化学やその合成などに関する設問も出題され、設問によって解きやすさに大きな差があるように感じられる。その差を埋めるには、過去問演習を介して確実な知識を身につけること、そして薬理学などの医療分野でも医薬品の構造などに常に意識を配ることが必要である。

生物 出題数 10 予想
平均点
7 過去問
再出題
0 難易度 ★★

イラストやグラフを解析し、答えを導きだす問題が増えている。特にグラフの問題は生物の知識だけでなく、問題文をよく読み、状況を把握するような読解力も必要とされている。

衛生 出題数 20 予想
平均点
11 過去問
再出題
0 難易度 ★★

表やグラフから考えさせる問題が増え(問123、126、133)、より実地的なものを問うもの(問124)、思考力、応用力が求められる内容が多くなった印象である。新記述もあるが、既存の知るべきことから正確に判断していけば、解答を導くことが出来ると思われる。

薬理 出題数 15 予想
平均点
11 過去問
再出題
0 難易度 ★★

過去の試験に比べ、新出題の薬物(特に抗体製剤)や範囲(末梢循環など)が多く出題されていたこと、五肢択二の問題が増加したことから、難易度は高くなった。しかし、既出薬物に関して、確実に正誤をつけることで解答できる問題は多く、新薬への意識と基本薬物の確実な知識が要求される問題であった。

薬剤 出題数 15 予想
平均点
10 過去問
再出題
2 難易度

薬剤は、「薬物動態学」8問、「物理薬剤学」3問、「製剤学」4問が出題された。「薬物動態学」は、基本的な内容を問うものが多い。「物理薬剤学」は、過去問題に出題されたものを別の問い方(問176)で出しているが、難易度は低い。しかし、他方では難易度も高いもの(問174)もあり、正答率の高い問題をどれだけ正確に解くことができるかが重要である。「製剤」では凍結乾燥注射剤の製造工程(問180)が新傾向として出題されているが、全体に解答しやすい問題が多い。

病態・薬物治療 出題数 15 予想
平均点
7 過去問
再出題
0 難易度 ★★★

過去問類似問題が少なく、かなり難易度が高かった。過去の内容が出題されてはいるものの、基礎的な病態生理を問うものは減少し、より臨床的な能力を問う内容に進化している。医療統計に関する問題では新傾向の問題が出題された。

法規・制度・倫理 出題数 10 予想
平均点
7 過去問
再出題
0 難易度 ★★

問142、143、144は従来と出題範囲は同じであるが、今までに問われたことがない内容が出題されている。中でも「薬剤師法(問143)」では薬剤師の処分に関する内容が詳しく問われ、近年の国家試験と比較しても難易度がやや高かった。過去問の知識で解ける問題もあるが、「処方せん医薬品に関する問題(問141)」や「製造物責任法に関する問題(問147)」は、学生が迷いやすい細かな部分からの出題もあり、選択肢の絞り込みはできるものの、最後の選択で解答を誤った学生も多かったのではないかと予想する。

 

一般問題(薬学実践問題)

物理+【実務】 出題数 10 予想
平均点
6 過去問
再出題
0 難易度 ★★

物理は新傾向の問題が多く、難易度はやや高い。問題文に記載されている条件を厳密に理解していなければ解答を導くのは難しいと考えられる。医薬品の物性(問201)や、イムノアッセイ(問203)など正解することが困難な問題が存在する一方、物理診断技術(問205)など、オーソドックスな重要事項を問う問題もあり、このような問題を上手く得点することが鍵となる。

化学+【実務】 出題数 10 予想
平均点
4 過去問
再出題
0 難易度 ★★★

医薬品の設計(問207)や生体内における医薬品の代謝活性化(問209、問211)など、解答を導くのが困難な新傾向の問題が多く見られたため、難易度は高めである。

生物+【実務】 出題数 10 予想
平均点
7 過去問
再出題
2 難易度 ★★

難易度はやや低いが、薬理に関する内容が多く、科目を越えた知識が問われている。

衛生+【実務】 出題数 20 予想
平均点
14 過去問
再出題
0 難易度 ★★

第98回同様、「毒性学」の問題が少ない。実務の内容も含め、全体的に基礎的な内容を問うものが多く、正答率は比較的高いと考えられる。しかし、「一酸化炭素中毒(問236-237)」のように問題文の情報を正確に読み取らなければ、誤った解答に誘導されるものもあった。第97、98回同様、医療機関における感染性廃棄物の問題が出題されていた。また、印刷会社の「胆管癌(問242-243)」のような時事問題などトピック事項に関わるものも見受けられ、今後は幅広い勉強が望まれる。

薬理+【実務】 出題数 20 予想
平均点
10 過去問
再出題
0 難易度 ★★

各問の難易度の差が大きかった。実務の出題では薬物相互作用や副作用を問う内容が多く、98回同様に難易度は高い。一方、薬理の出題では、細い作用機序や作用点を問う問題が増加したが、必須や理論問題に比べると比較的解答しやすい問題が多かった。新傾向問題としてOTCの作用(問254-255)が問われたが、機序のキーワードから作用を導き出し解答する応用力と、より実践的な知識が必要である。

薬剤+【実務】 出題数 20 予想
平均点
14 過去問
再出題
2 難易度 ★★

薬剤学は、相互作用やADMEに関する内容を理解していれば得点出来ると思われる。また、薬動学に関する計算問題(問272、問276)が実務の範囲で出題されていたので、今後このような傾向が続くと思われる。PEG化に関する問題(問283)は、過去問レベルの内容であるが、問い方が新傾向であり解答しにくい問題であったと予想される。

病態・薬物治療+
【実務】
出題数 20 予想
平均点
10 過去問
再出題
0 難易度 ★★★

理論にひきつづき、過去最高の難易度であった。特徴的なのは、処方変更点や薬物血中濃度、所見から患者の病態を推測し、適切な治療を選択させる問題が増加したことである。さらに、医薬品情報源についての出題が増加している。問289、304などは薬剤の知識を要する出題であり、科目間の垣根がなくなっており、総合力を試される問題であった。

法規・制度・倫理+
【実務】
出題数 20 予想
平均点
17 過去問
再出題
0 難易度

法規も実務も全体的に難易度はそこまで高くなく、他の科目の複合問題よりも解きやすい問題が多かった。しかしながら出題範囲は従来と同じであっても、問310、317、321は理論問題と同様に選択肢の絞り込みはできるが、解答に到達しにくいものであった。

実務 出題数 85 予想
平均点
58 過去問
再出題
0 難易度 ★★

計算問題が3問出題されており、中でもBMIの算出(問339)は新傾向である。また他の文章問題も思考力を要する問題が多く出題されていた。問題の中には過去問をベースにした設問もあったが、すぐに解答へ導きだすことは困難であった。また、現場での知識を要する問題も多く、臨床で活躍できる薬剤師を求める背景がうかがえる。今後の対策として、問題文の意図することしっかり読み取る訓練をし、実務実習で得た知識をしっかり反映することが重要である。

 

全体分析と今後の展望

・ 必須問題は、基本的事項を問うものが多く、レベルも妥当であった。ガイドラインの内容がバランスよく出題されている。
・ 一般問題は、化学・生物・病態治療の難易度が特に高い。薬剤師としての提案が必要な問題、思考・思案が求められる問題が多く、過去問の暗記に偏重した学習では対応しにくい問題となっている。
・ 計算問題が急激に増加している。難解な計算ではないが、題数が多いため受験生にとってはストレスが大きかったと思われる。
・ 98回からさらに実践的で臨床を意識した問題となっている。今後は、実習で得た知識や経験を国家試験に活かすことができるよう意識しなければならない。
・ 図表やグラフといった素材が与えられ、そこから正解を導き出す問題が昨年よりさらに増加している。
・ 必須は過去問題の知識で正解に到達できるが、一般問題では過去問題の知識をベースに思考力を試されるため、合格ラインに到達するためには、得た知識を応用できるレベルにまで高めておく必要がある。

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