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第6回次世代の薬剤師を創る会 薬剤師のソコヂカラ 第1部

薬剤師のソコヂカラ 第1部

こんにちは。メディセレ病態整理・薬物治療担当の川上絢美です。
先日、11月13日(日)に薬剤師研修センター認定「次世代の薬剤師を創る会」を実施いたしました。
今回も意識の高い100名を超える薬剤師の先生方、6年生薬学生がメディセレに集まって下さいました。

メディセレの勉強会では、1日に認定シール3点分を発行致します。
と、いうことで内容は盛りだくさんです。

1部 自由演題
2部 吸入薬のピットホール 大林 浩幸先生
3部 特別講演 薬剤師のソコヂカラ 昭和大学薬学部 准教授 倉田 なおみ先生

各部とも大好評でしたが、今回は第1部自由演題のレポートです。
自由演題では4名の薬剤師の先生にご発表いただきました。
そのトップバッターは私の妹、川上尚美でございます。

妹はメディセレで講師をする傍らドラッグ併設の調剤薬局で薬剤師としても研鑽を積んでおります。最近はOTC薬のバリエーションが増え、我が国ではセルフメディケーションが推進されています。
そんなこともあり、調剤をする上で、OTC薬やサプリメントとの併用はしばしば問題となります。

妹が取り上げた症例はこちら

薬局ではよくみられる典型的な高血圧の患者様です。

コントロール良好だった患者様の血圧が急に上昇したら…薬剤師はよく患者様のお話を聞かなければなりません。
この症例では、当初患者様に併用薬を聞いたところ「他に薬は飲んでいない。」と回答されました。

しかし、よくよく生活習慣の変化などを聞いてみますと、数日前に風邪をひいたことが明らかとなり、そのときにストナリニサットというOTC薬を服用されていました。

ストナリニサットにはわずかですが血管収縮薬であるフェニレフリンが含まれています。
ストナリニサットの添付文書には「フェニレフリンは血圧が上昇することがあるため、高血圧症の患者は薬剤師あるいは医師に相談すること」と記載されています。

したがって、本症例ではOTC薬ストナリニサットのフェニレフリンによって血圧が上昇した可能性があります。患者様にOTC薬の服用について、なぜ医師に伝えなかったのかと理由を尋ねると、以下の2つの答えが返ってきました

  • OTCは医療機関でもらった薬ではないため、医師に伝えなかった。
  • 高血圧と風邪が直接関係のない疾患であるため、副作用が起こるとは思っていなかった。

という答えが返ってきました。
ここに我々薬剤師が気をつけるべき点があります。

本症例では、医師は血圧が今まで安定していたため、「このまましばらく様子を見ましょう。」ということで経過観察とし、特に処方に変更はありませんでした。
しかし、場合によっては医師がコントロール不良ということで薬剤を増量してしまう可能性もあります。

これは患者様にとって不利益となることはもちろんのこと、経済的損失にもつながります。
これを水際で防ぐことができるのが薬剤師ですね。

 

では、ここで気をつけるべきOTC薬およびサプリメントについて紹介致しましょう。

薬理が得意な方なら容易に想像がつくと思いますが、α受容体刺激作用をもつプソイドエフェドリン、フェニレフリンなどは高血圧の患者様には注意すべきでしょう。

また、最近♪ぐるぐるぐるぐるグルコサミン♪世田谷育ちのグルコサミン♪

で有名なグルコサミンには血圧上昇の報告があります。
また、段階圧力ソックス、ジクロフェナク(湿布)、ミノキシジルも血圧上昇の可能性があります。
これらを高血圧症の患者様の患者様に中止していただく必要性はありませんが、血圧を上昇させる可能性があるということは認識しておくべきだと思います。

また、今まで良好だったコントロールが不良になった場合、これらOTC薬やサプリメント服用の可能性に気づくことが重要でしょう。
高血圧とともに臨床でよくみる慢性疾患は糖尿病です。
こちらでも交感神経刺激薬は血糖上昇作用がありますので注意が必要です。

さらに緑内障については抗コリン作用をもつ薬剤は要注意です。

お薬手帳の普及により、処方薬の併用等を確認できるようになってきましたが、サプリメントやOTCの併用の確認はまだ十分とは言えません。
また、年齢が高いほどサプリメントと処方薬との併用は増え、相互作用が発生する可能性が高くなります。
これからの薬局薬剤師には患者の服用薬をトータル的に管理することが求められます。

そこで一つご紹介したいのがブラウンバッグ運動です。

ブラウンバッグ運動とは、薬局薬剤師が中心となって、患者が日常的に服用している処方薬、OTC薬、サプリメントなどの副作用や相互作用などの問題をチェックするプログラムです。

1990年代にアメリカで、茶色の紙袋に薬を入れて薬局に持ってくるように働きかけたことから「ブラウンバッグ運動」と名付けられました。患者の健康増進や安全に本当に役立つのかなど、「かかりつけ薬局」の役割を考えるために日本でもこの活動を広めていきたいと考えています。また、日本薬剤師会からも、「ゲット・ジ・アンサーズ」運動の一部として支援を受けている活動です。

ぜひ、みなさんもこのような活動を医薬品の適正使用にご活用ください。

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